不動産営業初心者にオススメの資格 不動産キャリアパーソン
今回は不動産営業初心者にオススメの資格を紹介します。
まだ宅建を持ってない人、今年受験する人は
その前に取得するのも良いかもしれません。
■不動産キャリアパーソンとは…
不動産キャリアパーソンは、「消費者への適切な情報提供に資する者」の証明として、全宅連が独自に認定・付与する任意資格です。
宅地建物取引業に従事する者やこれから従事しようとする者、
さらには不動産取引に関わる一般消費者が適正な不動産取引実務の知識を学習することで、不当に被るトラブルや紛争を減少していくために、取引当事者が主体的に関与できる研修制度として創設されたのが「不動産キャリアサポート制度」で、その学習成果を認定するのが「不動産キャリアパーソン」資格です。
難易度は非常に低く不動産従事者なら何も勉強しなくても受かります。
最近では研修の一環で受験させる会社も増えてきていますね。
私も持ってますが、お客様に登録証を提示したり
実務で持ってて良かったなということはありません。
とはいえ始めたばかりの方は資格が何もないので、
所有資格の欄が空白では寂しいですよね。
後々他の資格を取得していくとたくさん資格があるように見えますし、
何より私がオススメしたいポイントは…
業務の流れを学べる
という点です。
正直合格だけを目指して受験するのでは、
ほとんど意味はありません。
様々なツールや教材が用意されているので、
自分の知識向上の為と学習すれば、
きっと将来役に立つはずです。
特に最初は業務の流れを覚えるのに、
『何からやればいいのか』となりがちです。
学ぶ意欲がある方なら受験料も無駄にはならないと思いますよ。
■不動産キャリアパーソンの概要
- 受講対象
宅建業従業者、経営者、宅地建物取引士、消費者問わずどなたでも受講いただけます。
※都道府県宅建協会への新入会員は入会時義務履修(支店入会含む)
- 受講料
8,000円(税別)
※平成28年4月1日より「会員」「一般」の区分が無くなり一律となりました。
※一旦納入された受講料は返金されません
※上記の金額には、通信教育費用、修了試験受験料(1回分)、資格登録料を含む
- 受講の有効期限
修了試験の修了を含め、お申込み日から12か月(再受験含む。期間延長不可。)
- 学習教材
テキスト学習とインターネットの講義動画による通信教育
毎月試験があるので比較的早く取得できます。
万が一不合格の場合は、
3,500円(税別)で再受験できます。
□受講の流れ
①受講申込み
インターネット又は申込書の2種類
www.nik-g.com
②教材到着
受講料のお支払いが確認でき次第、指定のご住所へ教材と受講票ハガキが送られます。
③修了試験会場の指定
『受講票ハガキ』に記載のID・パスワードでログインし、修了試験会場の指定を行う。
学習開始前にまずは受験日を決めましょう!!
④学習
修了試験日に向け、テキストとインターネットの講義動画で学習する。
テキストに沿っていつでも見たい動画を視聴できます。
各章毎にミニテストが何回でもできます。
⑤修了試験
指定した会場にて修了試験が行われます。
修了試験は会場のパソコンで行われます。
⑥合格通知
合格者には合格証書及び資格登録申請書、
不合格者には再受験申込案内が送付されます。
⑦資格登録
合格者は資格登録申請をすれば全宅連より
『不動産キャリアパーソン資格登録証カード』が送られ、
『不動産キャリアパーソン』として資格登録されます。
■学習内容
不動産キャリアパーソンは、
実際の不動産取引で活かされる『実務』の基礎知識修得に重点を置いた通信教育講座です。物件調査をはじめとする全6編で構成された取引実務において必須である基礎知識を、テキスト学習とインターネット学習で取引の流れに沿って体系的に学習できます。
○入門編テキスト
[第1編]不動産キャリアパーソンとしての大切な心構え
第1章 社会的使命とコンプライアンス
第2章 不動産基礎知識
第3章 不動産取引実務
実務演習 仮想物件の売却相談、受付、面接聞取り業務
○実践編テキスト
[第2編]物件調査・価格査定
第1章 物件調査の目的、方法
第2章 道路
第3章 法令制限
第4章 権利関係
第5章 供給処理施設
第6章 物件実査
実務演習 仮想物件の調査シート
第7章 価格査定の目的
第8章 価格査定の方法
実務演習 仮想物件の価格査定
[第3編]不動産広告
第1章 不動産広告への規制の概要
第2章 表示すべき事項
第3章 表示の基準
第4章 禁止事項、広告開始時期の制限
実務演習 仮想物件における不動産広告作成上の注意点
[第4編]資金計画
第1章 資金計画の基礎知識
第2章 住宅ローンの基礎知識
実務演習 仮想物件に関する住宅ローン借入れのシミュレーション
[第5編]契約の基本
第1章 契約に関する基礎知識
第2章 売買契約に関する業務の流れ
第3章 売買契約書の記載方法及び契約条項の解説
[第6編]既存住宅の取引に関する業務と知識
第1章 既存住宅の取引時に必要となる宅建業者の業務
第2章 建物状況調査について
第3章 既存住宅取引の安心を支える制度
[第7編]その他知識
第1章 賃貸借契約締結手続き
第2章 賃貸借契約書の内容
第3章 賃貸不動産の管理
第4章 リフォームの基礎知識
第5章 災害等への対応に備えた基礎知識(災害への備え、地盤、建物)
◇修了試験について
○試験方式
CBT(試験会場のパソコンを使用した試験)
※会場の都合によりマークシート方式の試験となる場合があります。
※パソコンが苦手の方でも問題ないです。
○試験内容
『不動産キャリアパーソン講座テキスト』の内容から出題
○試験会場
各都道府県の全宅連が指定した日建学院校舎にて毎月実施
○問題数
全40問
○試験形式
4肢択一式
○試験時間
60分間
※かなり時間が余ると思いますが、途中退出できません
○合格基準
全40問のうち7割以上の正答
※試験が終了するとその場でパソコンに結果がでます。
○持込
講座テキスト、参考書、辞書、携帯電話、スマートフォン、電卓等すべて持込不可
■不動産キャリアパーソン資格登録
修了試験にした方は、全宅連へ資格登録の申請をすると、
『不動産キャリアパーソン資格登録証』が交付されます。
(資格登録料は、受講料に含まれます)
申請方法は、認定証書に同封されている
『資格登録申請書』を郵送する方法と、
インターネットによる申請方法があります。
個人的には郵送だと顔写真を用意しないといけないので、
インターネットがオススメです。
※インターネットの場合は画像を用意
ネックストラップもプレゼント
5色から選べるネックストラップもプレゼント。
作りは安っぽいのであまりうれしくはないですが、
こだわらない方は買う手間が省けますね。
フォローアップサイト
資格登録をするとフォローアップサイトを利用できるようになります。
スキルアップ用の問題が配信されたり、
各種動画が閲覧できるようになります。
◆最後に…
どうしても宅建の下位互換と捉えがちですが、
実務に重点を置いている点がこの資格の魅力です。
この資格を取得することは簡単ですが、
どうやって取得するかが大事だと思っています。
テキストを一回も見ずに受験する人も多いですが…。
教材には良い内容がたくさん書かれています。
これから不動産を始める方にとっては、
知識も増えて資格も取れる良い機会かと思いますので、
ぜひチャレンジしてみて下さい!!