【How to Estate】今日からはじめる不動産営業

30歳を過ぎてから不動産業界に飛び込んだ自身の経験をもとに、体験談や日記、必要な情報を中心に執筆しています。不動産営業初心者、一般の方向けの内容になります。

引っ越しをすると何故NHKはやってくるのか⁉現役集金人にインタビューしました!!

f:id:how-to-estate:20200114230609j:plain

■ はじめに…

みなさんも疑問に思ったことはありませんか⁉

引っ越しした途端にNHKはやってくる。

『なぜ?』

 

そのカラクリを知り合いの現役集金人にインタビューしました。

匿名を条件にいろいろと興味深い話を聞けましたよ。

※画像はイメージです

NHKの職員ではなく委託法人の社員です

 

■そもそも払わないといけないのか?

 

f:id:how-to-estate:20200114232046j:plain

私「できれば払いたくないけど、払わないといけないの?」

 

集金人『放送法の64条で、受信設備を設置したものは契約しなければいけないとなっています。』

www.nhk.or.jp

集金人『つまりテレビを見れるものを持っていたら、見る見ないに関わらずNHKと契約しろってことですね。』

 

集金人『携帯のワンセグやカーナビは、下に置かないから設置していないとヘリクツを言う方もいますが、受信設備として認める判決もでています。』

www.itmedia.co.jp

www.nhk.or.jp

私「なんだか恐ろしいですね。」

私「放送法但し受信を目的とするとありますが…」

私「パソコンを繋いだりゲーム用の場合は払わなくていいんですか?」

 

集金人『それがテレビなら払う必要があります。』

 

私「ガーン!!」

 

集金人『あくまで一般家庭においてテレビの設置があれば、視聴用とみなされます。』

 

集金人『テレビを見ないならもっと安価なモニターでいいでしょ⁉と解釈するからです。』

 

私「テレビはテレビってことなんですね。」

 

集金人『はい。これは個人の考えではなくNHKとしての考えです。』 

 

集金人『NHKを受信する目的でないといっても、現行の制度ではテレビがあれば裁判をしても勝ち目はないと思います。』

 

集金人『実際に最高裁の判決が出てからは、自主的に申し込みをする方が増えています。』

news.yahoo.co.jp

■なぜ引っ越しをすると集金人はやってくるのか⁉

f:id:how-to-estate:20200115000432j:plain

私「引っ越しをするとすぐに集金人が家に来た。」

私「なんて話をよく聞きますが、なぜですか?」

 

集金人『私たちはナビタンという端末を持って活動しています。』

f:id:how-to-estate:20200115001348j:plain

集金人『この端末には、地図データ個人情報が入っています。』

 

集金人『つまり地図上で払っていない人がすぐに分かるようになっています。』

 

私「全国民の個人情報が登録されてるんですか?」

 

集金人『いいえ。基本的に分かるのは契約者のみです。』

 

集金人『契約していなくても、表札ポストに名前があればこちらで端末に入力しています。』

 

集金人『マンションの場合は部屋番号のリストになっていて、払っていない部屋は名前のみもしくは部屋番号で未契約となっています。』

 

私「管理会社から入居の連絡があるんですか?」

 

集金人『それはないです。』

 

集金人『定期的に契約がない部屋を訪問しますが、部屋に業者用のカギが掛かっていたり、オートロックでインターホンが鳴らなかったりすると空室として登録します。』

 

集金人『再訪問時にインターホンが鳴ったりすると、新しい入居者だと認識するわけです。』

 

私「なるほど。」

私「どれくらいの頻度で再訪問しますか?」

 

集金人『時期によりますが、移動期など引っ越しが多い時期は毎日ですね。』

 

私「それで引っ越しをするとすぐにくるんですね。」

私「じゃあインターホンの電源を切ってたら気づかないんじゃないですか?」

 

集金人『気づかない場合もありますが、マンション毎の部屋の並びを記憶しているので、外からの部屋の明かり引っ越しのトラックで分かることもあります。』

 

私「探偵みたいですね。」

私「怖すぎます。。。」

 

集金人『とはいえオートロックに勝手に入れないので、インターホンの電源を切られたらお手上げですね。』

 

私「ちなみに狙ってる対象とかはあるんですか?」

 

集金人『新築一戸建てです。』

 

集金人『そろそろ払おうかという方も多いですし、直接面接できる機会も多いので真っ先に訪問します。』

 

■払ってるのに訪問されるのはなぜ⁉

f:id:how-to-estate:20200115004300j:plain

 私「そういえば払っているのに訪問されたことがありました。」

私「しかもちゃんと説明したのに次に来た集金にも同じことを言われて不快でした。」

 

集金人『受信契約の登録は住所に紐づいてますので、新しい住所で変更の手続きをしていないと、引っ越し先の住所は未契約になっています。』

 

集金人『なので契約がないと思って訪問します。』

 

集金人『本来その場で住所変更をするだけですが、訪問員が適切な処理をしていなかったんですね。』

 

私「引継ぎなどはされないんですか?言ったんですよ?」

 

集金人『端末に履歴は残せますが、まれに面倒で適当な人間もいます。』

 

集金人『NHKのエリアは一部入札エリアを除く2か月で担当が変わります。』

 

集金人『担当というのは基本的に委託法人という意味で、前回訪問したのは別法人というケースが多いです。』

 

集金人『端末に履歴がなければ訪問したこともわからないというわけです。』

 

私「だからコロコロ人が変わるんですね。」

■テレビがあるのはわかるのか?

f:id:how-to-estate:20200115005753j:plain

 私「ズバリ、テレビがあるのはわかりますか?」

 

集金人『わかりません。』

 

集金人『ただカマをかける輩はいます。』

 

私「そうなんですね。」

 

集金人『ただBSの場合は別です。』

 

私「どういうことですか?」

 

集金人『BSを視聴すると画面下にメッセージが出ます。』

pid.nhk.or.jp

集金人『これを消そうとするとB-CASカードの番号が必要になります。』

 

私「テレビにささってる赤いカードですか?」

 

集金人『そうです。違う色もありますが消去の手続きをするとその履歴が残ります。』

 

集金人『消去の手続きをしないと払っていてもメッセージは消えません。

 

私「確かにテレビを持っていることになりますね。」

 

集金人『ただあくまでその当時ということになりますので、今現在壊れてると言われればそれまでです。』

 

私「なんだか執念を感じますね。」

 

集金人『あとは根気くらべです。中に入れない以上限界はあります。』

 

■最後に…

私「今回は貴重なお話をありがとうございました。」

私「大変そうな仕事ですね。私にはできません。」

 

集金人『私もやりたくないです(笑)』

 

集金人『正直仕事だからやっているだけで、NHK大好きというわけではありません。』

 

私「ですよね。。。」

 

集金人『あまりイメージはよくないですし、横着な人間もいますが…。』

 

集金人『真面目に働いてる人間もいるということは伝えたいです。』

 

私「確かに一緒にされたくないですね。」

 

私「そういえばネット同時配信の記事を見ましたが何か変わりそうですか?」

www.asahi.com

集金人『まだわかりませんが間違いなく未契約世帯に影響はあります。』

 

私「ネットがない世帯なんてほとんどないですもんね。」

 

集金人『はい。今現在も膨れ上がった受信料収入に対する割引などの措置はありますが…。』

 

集金人『契約世帯を増やして料金を値下げする方向に向かうことが考えられます。』

 

私「そもそも放送法が時代に合っていないのでは?」

 

集金人『そこはこれから議論されていくと思います。』

 

集金人『私はサラリーマンなので従うしかないですが、また悪質な訪問員がひどい取り立ての様な契約をしないか心配です。』

 

私「正直払いたくなくなる訪問員もいますもんね?」

 

集金人『残念ですがいます。一緒にされたくないですけど。』

 

私「今後の動向に注目ですが…。」

 

私『ひとまずお客さんに聞かれたら、払わないといけないみたいですよーっと伝えることにします。』

 

集金人『下手なことは言わない方がいいですね。』

 

集金人『訪問が嫌ならネットで申し込みできますしね。』

 

私「なるほど。それは良いですね。」

pid.nhk.or.jp

私「ちなみに歩合は入りますか?」

 

集金人『会社によって割合は違いますが歩合です。』 

 

集金人『1件あたりではなく何件かクリアしたらそこから歩合発生の会社が多いです。完全歩合は少数ですね。』

 

私「態度が悪い集金人にお金が入ると思うと腹が立ちますね。」

 

集金人『私が来たらみなさん契約してください。』

 

私「匿名なので誰かわかりませんよ!!」